佐保姫の 絹の香りに誘われて
ふと見上げれば 花一輪
2月初旬の3連休はとってもいい天気で、少し春を先取りしたような感じでしたが、下旬の3連休は雨→晴れ→雨という三寒四温もいいところ、最終日の今日は大阪マラソンなのになかなかのお天気具合ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
皆さんは日本に四季をつかさどる女神がいるのをご存じでしょうか?私はつい先日そのことを知りました。しかも我がふるさと奈良県に。春は佐保姫(さほひめ)、夏は筒姫(つつひめ)、秋は竜田姫(たつたひめ)、冬は宇津田姫(うつたひめ)。その中で佐保姫と竜田姫はそれぞれ佐保山と竜田山に鎮座されています。佐保姫は織物が上手な女神、秋の竜田姫は裁縫や染物が上手な女神なので、古くから佐保山は桜の名所、竜田山は紅葉の名所と言われており、和歌にもよく謳われているようです。
龍田大社が紅葉の名所なのは知っていましたし行ったこともありますが、佐保山は知りませんでした…。私の中で桜の名所=吉野でしたので、佐保山、いつか一度行ってみたいですね。
先日、そろそろ寒さも和らいだので、ちょっと足を延ばして大阪城に行ってきました。大阪城には梅林があり、紅白様々な種類の梅が咲いています。時期的に少し早かったので満開とまではいきませんでしたが、蝋梅と一緒に梅もすこしずつ咲き出していました。
桜、特にソメイヨシノは木の幹や枝を覆い隠すほど花をつけ、また散った際には地面も川面も埋め尽くすほど桜一色に染め上げます。しかし梅は満開になっても多くの場合、その枝っぷりがしっかりと解り、散り際もさっぱりとして気が付けば花の頃が終わっていることもしばしばです。私は実家の梅が長くうまく咲かなかったこともあるかもしれませんが、なぜか梅に想い入れがあり、なんだかとても気になる存在です。桜ほどの華やかさはなく少し控えめですが、すっと芯の通った咲く姿、そして仄かに香る花の香りも好きな理由の一つかもしれません。
そうそう、そう言えば「梅ごよみ(梅の花が咲くのを見て春を知ること)」という言葉も最近知りました。この言葉を知った時、私も大阪城で梅を見て「もう春がそこまで来ている」と思ったものですから、まさしく私のことを言われている気がしてちょっと恥ずかしいような、でも的をえた言葉に出逢ってすっきりしたようなそんな気持ちになったのでした。日本語には美しくて素敵な言葉がまだまだありますね。
ところで、あなたは…。
~ゴン~
#
by kawagonta_y
| 2024-02-25 14:32
| いろいろ便り
|
Comments(0)