そろそろ梅雨入りですかね…。

あなたの笑い声がc0185858_22531763.jpg
聞こえた気がして
道行く人に 
微かな面影を探す

あかね色の空には
十六夜の月
湿り気を帯びた風は 
夏草の香りがした

「君が為 大空へ 桜の花と散る」

この海は あなたが眠る 海へと続く
この空は あなたが愛した 故郷へと続く

あなたに頂いたこの命が 尽きるまで
祈り続けましょう

あなたの願いが
とこしえに 続くようにと

年老いた 母とともに
祈り続けましょう。









 
 近ごろスッキリしない天気が続いていました。今日はスペシャルで、雨→晴れ→雨→曇り。おかげさまで湿度が高いです。そろそろ梅雨入りの季節なのでしょうか。もともとから外で洗濯物を干していないけれど、更に乾きにくい季節になってきましたネ。皆さんは、季節の変わり目で、風邪などひいていませんか。

c0185858_22541699.jpg 最近少し、時間に余裕が出来たので、行ってみたかった知覧へと行ってきました。鹿児島市内から車で約1時間。雨雲が友達の私は、ちゃんと天気予報を見て「曇り」と分かっていたのに、途中で小雨。暑くなくていいけど…洗車したばかりなのに…。
 知覧へは、特攻平和会館と、武家屋敷庭園群を見たくて行ってきました。特攻隊の飛行場があると聞いていたので、さぞかし海がキレイに見渡せるのだろうと思っていたら、山の中。そりゃそうですネ。お茶が名産の知覧。海が間近に見えるはずが無い。とてものどかで穏やかで、今の時代だからかもしれませんが優しい気持ちになれる、そんな場所でした。そう、ここに、特攻基地があったなんて思えないくらいに。

  先日、録画したまま見れずにいたドラマを見ていました。昨年末にNHKで放送された「真珠湾からの帰還」というドラマ。太平洋戦争開戦時、仲間や上官は皆、殉死し、1人だけ生き残った上、捕虜になり終戦を迎えた青年の苦悩が描かれていました。捕虜になっても生き続けた彼の心のにあったもの、それは上官から託された「『いのちの使い方』を間違えるな」という言葉。ドラマの最後に彼は、終戦を迎えた今でも『いのちの使い方』が分からないと、訓練中お世話になった旅館の娘さんに話します。そのとき彼女は「死を覚悟することと、死を望むことは違う」そのような話をし、そして「使い方が分からないのなら、分かるまで生きればいい」と言うのでした。『いのちの使い方』… 私は、どうだろう。

c0185858_22545143.jpg 私の祖父は、軍人さんでした。祖父が元気だった頃、よく戦争体験を話してくれました。幼い私は、なんだかよく分からなくて、でも兄が真剣に祖父の話を聞いていたことと、祖父が誇らしげに話していたことだけは、今も覚えています。 
 歴史は、未来を考えるために学ぶのだと私は、思っています。そして大きな変化も小さな出来事も、みんなあったからこそ、私は、生まれてきた。そう思ったとき、祖父や戦争で戦った多くの人達が願った未来に私は、生きているのだけど、はたして私は、彼らに胸を張って「あなたが守ってくれた日本(日本人)です」と、彼らのように誇りを持って「日本、バンザイ!」って言えるのだろうか。そんな風に、考えてしまうのでした。

 平和会館の中では、特攻隊として出撃された彼らの辞世の句や手紙、遺書がたくさん展示されています。それらを読んでいると「国(天皇)のため」と書かれているのだけれど、私にはその国に住む大切な人のため、その人を守る為、自分は戦う(死ぬ)のだ、そう言っているように思えたのでした。あの時代であっても皆がみな、殉死することを望んでいなかったでしょう。明らかに戦局は悪化している状態で、何の意味があるのか、そんな風に考える人もいたでしょう。けれど、拒否できない時代、拒否しても「非国民」のレッテルを背負い、生きていかなければならない時代。では、誰の為に生き、誰の為に死を覚悟するのか。それは自分の命と引き換えに、大切な家族や友人、恋人が少しでも幸せになるのなら、と出撃していったように思えたのでした。

 さて、今日の写真は、武家屋敷庭園群の路地に、咲いていた花。今回はご紹介できなかったので、また今度。とてもキレイで情緒のある場所でした。基地からとても近いので、きっと特攻隊の方々も、訪れたこと、あったかもしれませんね。次の写真はコスモスでしょうか。平和会館の花壇に咲いていました。奈良じゃなんて呼んでいたのか分からないけれど、友人が「特攻花」と話していたのを思い出しました。そして次は献塔、よく見ると贈られた方の名前以外に、胸像が掘ってありました。春日大社の灯籠にも引けをとらないほどの数の灯籠でした。最後は、こちらも平和会館の中で出逢った花。花壇ではなかったけれど、大切にされているようでした。気がつけば、平和会館ではほとんど写真を、撮っていませんでした。飛行機や銅像、お寺などあったのですが、なんだか罰当たりな気がして、撮りませんでした。なので、花の写真ばかり。でも、灯籠を撮っている時点で…。ま、いっか…。

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 今回、知覧特攻平和会館へ行き、悲しみや苦しみ、悲痛な叫びとか辛さなどを、私は情けないながら、感じることが殆どありませんでした。沖縄の「ひめゆりの塔」や広島の原爆資料館では、胸が苦しくなるくらいそれを感じ、暫く何も言えないような、そんな気持ちになったんです。それが、今回は無かったのです。そのかわり、誇りだとか一生懸命さ、潔さや清々しささえも感じたのでした。あの頃の手紙や文書には、批判や辛さ、死への恐怖を綴ってはならないと聞いたことがあります。そのためか、国の為の出撃を誇りに思う、そのような言葉が沢山見受けられました。そして驚くほど彼らはみな字が上手く、文章や句も素敵で文才があり叙情的な方が多いようでした。
 そんなある種の誇りや清々しさを感じてしまった私は、なんだか不思議な気持ちで自宅に戻ってきたのでした。もっと、胸が苦しくなって、もしかしたら武家屋敷の庭園を見る程の気力はないかもしれない、と思っていたから。けれど、自室でネットやパンフレットで特攻隊に関することを調べながら、直太朗さんの「夏の終わり」を聞いていたら、いつまでも涙が止まらないのでした。

 有り難いことに、私は生まれたときから「平和な日本」の中で育ちました。こうしていられるのも、自分の命を賭けて戦ってくださった方がいたから。私はまだ「いのちの使い方」を模索しているけれど、彼らが皆、願ったように大切な人がいつまでも笑顔でいられる、そんな「いのちの使い方」で生きていきたいと、彼らが飛び立った空を見ながら思ったのでした。夏は、すぐそこまで来ているようです。
毎度ながら長くて小難しいことをいう便りに、最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。


                        ところで、あなたは…。

                           ~ゴン~
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by kawagonta_y | 2012-05-27 23:39 | いろいろ便り | Comments(4)
Commented by mamaten at 2012-05-28 18:25
ご無沙汰していました。お元気してますか?

大事な重い課題ですね。日本人はブームが過ぎるとすぐ忘れて次に向かうようです。みんな同じでなくてもいい、というのがポリシーなので、自分の中で思い続けることは大切なんだと思います。
忘れてはならない歴史を心に刻む事は一人ひとりにとって大事。
そう感じる人がどれだけいるでしょうか。難しいです。

さて、↓のバラ園、綺麗ですね。我が家もようやく咲き始めました。
桜島の降灰の量が記録的なものだとニュースで見て、大変だ!と思いましたが、その1回だけで、すべてのニュースは金環日食の事ばかり。で、次の日はスカイツリーのニュースばかりで、日本はなんて平和なんだろう、と思いましたよ。
気になっていましたが、灰の被害などはありませんでしたか。
そして、桜島の活動そのものも気がかりなことです。
お気をつけてくださいね。
Commented by kawagonta_y at 2012-05-29 01:12
こんばんは!元気にしてますよ~(^o^)/

ありがとうございます!
灰は…噂によると一年で降る灰の量が一日で積ったようで…まだ、除去作業が追いついていない状態です(^^;)
生活するにはあまり、不便は無いんですけど(慣れちゃったのかな?)やっぱり、灰が舞うと全身灰だらけになってしまうので、ちょっと大変です。

↑の平和会館ですが、なかなか難しいことですよネ。
どの事件や事故でも、忘れないことが一番なんですけどネ。
私の中で「戦争反対!」とかよりも、少し違うかもしれないけれど「恩返し」みたいな感じでしょうか。きちんと生きることが、先人への誠意というか恩返しのように思うんです。実際は、出来てないんですが…(T_T)

↓のバラ園!!ほんとにキレイでした!! きっとmamatenさんもご覧になられたら、すごく喜ばれたと思いますヨ。写真にいろいろ撮ったのですが、イマイチの上、最近、PCの調子がよくなくて…。
アップするのを見計らっている状態です(^^;)
Commented by rockheartgarden at 2012-06-07 21:40
ゴンさん ずいぶんご無沙汰していました。
鹿児島での生活にも慣れお元気そうで安心しました。

今自分が生かされているということ、とても大事なことですね。
悲しい歴史を忘れることなく、ちゃんと自分の命を生きること。
ゴンさんの真面目な気持ちが伝わってきます。
「夏の終わり」、心に沁みるいい歌ですね。
Commented by kawagonta_y at 2012-06-09 14:26
こんにちは!!
いえいえ私も、ほとんどお伺いできなかったので(^o^)/

ありがとうございます。
なんだか最近、いろんな事件(自己中心的な)が多くって。もしかしから昔だってあったかもしれないですが、でもなんとなく「なんだかなぁ…」って気持ちになることも多かったんです。
直太朗さんの「夏の終わり」は、反戦歌だと聞いたことがあります。そういう意味が無かったとしても、知覧の風景ととても合っていたので。この歌は私の好きな直太朗さんの曲、ベスト5に入る曲です(^o^)b