連休は、晴れるかな?

必ず帰る と言った
そう 確かに あなたに言った
c0185858_03411.jpg
ずっと待ってる と言った
そう 確かに あなたは言った

生きていれば必ず あなたに会える
だから 必死で生き抜いてきた

けれど 私ではなく 
あなたが 逝ってしまった
私の帰りも 待たずして

「君死にたまふことなかれ」

いつか時の彼方に あの日々が 
全て 薄れいったとしても
私はあの夏を
あなたがいたことを
決して忘れはしない

だから 今年も
むせ返るほど草のにおいがする あの丘で
あなたを 待っている。







 街はすっかり新緑に染まっていますが、朝晩がまだ少し冷えますね。世界のあちらこちらで地震が頻発しておりますが、地球は今活動期なんでしょうかね。世界の事なので、あまり被害状況を詳しく知ることができないでいますが、これ以上被害が広がらないことを祈るばかりです。そういえば防災グッズを用意しておこうと思いつつ、すっかり忘れていた私ですが、皆さんはご用意されていますでしょうか。

 c0185858_0263180.jpg先日、ちょっとご縁があって作家の「百田直樹」さんの講演会に行ってまいりました。所用があったので最初から拝聴することが出来なかったのですが、笑いあり涙あり、とても心染み入る講演会でした。この日は百田さんが書かれた「永遠の0(ゼロ)」と「海賊と呼ばれた男」についてのお話でした。「永遠の0」とは第2次世界大戦末期、特攻隊として命を落とした宮部久蔵という人の話。「海賊と呼ばれた男」は戦後、物資もなく貧窮する中、世界中が危険だと言って向かわなかったイランに、石油を買い求めた「出光」の創業者のお話。どちらも今、ベストセラーになっているそうです。

 この「永遠の0」の舞台は鹿児島県鹿屋市。鹿屋市は鹿児島県の右足、大隅半島にあります。特攻基地として有名な知覧は陸軍。それに対して鹿屋は海軍の基地がありました。零戦は海軍指揮下にあったらしく、そのため鹿屋市が舞台となりました。開戦当時、航空隊は重要視されていなかったため、当時の日本には空軍がなく、海軍、陸軍それぞれに航空部隊としての空軍があったと、昔、兄から聞いたことがあります。
 百田さんが鹿屋を選んだ理由として宮部が零戦に乗っていたこと、そして実は知覧よりも鹿屋から出撃し、戦死された方が倍以上いらっしゃったことも理由の一つだと話してくださいました。

 「永遠の0」の宮部は、生きることにとても執着した人物だそうです。「国」の為でなく「家族」の為生きることを選んだ人。そして百田さんが会われた元特攻隊の方々も、実は宮部のような人がたくさんいたんだと、話してくださったそうです。以前私が知覧で感じた「皆が皆、国の為に戦ったわけじゃない気がする」ということを、やはりいろんな方が感じてらっしゃったんですね。

 小学生の頃、兄が学校で習ったのか、よく口ずさんでいた詩を思い出しました。
「あぁ弟よ、君を泣く。君死にたまふことなかれ」 与謝野晶子が、第一次世界大戦の頃に読んだ詩「君死にたまふことなかれ」です。あの頃は、この詩の意味が分かりませんでした。けれど大きくなった今、とてもとても心に沁みますね。戦争なんかで死なないで。ほんとはきっとほとんどの家族が、そう思っていたのかもしれませんね。手塚治虫さんのブラックジャックの中にもありました。負傷兵のお母さんが「この非国民が!」と傷癒えない息子を毎日毎日叩くんです。でも、ようやく傷は癒えて、彼は戦争に戻って行きます。けれどほんとはお母さん、叩いて傷をひどくして戦地に戻る日をのばしていたんです。嫌なことを「嫌だ」と言えない時代も、あったんですよね。

 c0185858_0265183.jpg講演会の最後、百田さんがこの2冊で皆さんに伝えたかったこと、を話してくださいました。どちらの話も、登場人物は大正生まれの人。激動の昭和を生き抜き今の日本の礎を作り上げた人たち。戦時中も物のない中を愛する人の為に生き抜き、戦後、ゼロではなく敗戦国としての「賠償金」を抱えた、マイナスからのスタートだった日本。当時の日本を世界中は60年かかっても復活できないと言っていたそうです。けれど今、私たちは昔の面影もないほどの生活を送っています。でも、私たちはこんなにモノが溢れていて平穏なのに、なんだか元気がない。
 百田さんは言いました。「この2冊の本をね、若い人にも読んでほしいんです。で、大正生まれの人たちを見習ってほしい。東日本大震災で日本は大きなダメージを受けたけれど、あのマイナスからの戦後をここまで日本人は作り上げたから、僕はできると思ってます。それに日本だけやない、日本の技術を世界中に広げたってええと思ってます。それを今の若い人にしてほしいんです。」と。(ちょっと記憶があいまいですが、こんな感じのことを仰ってました。ちなみに百田さんは関西人です。)

 今日の写真は、この時期になるとよく見かける花。去年もアップしました。この花の名前を知らないけれど、可愛くて好きなんです。風に揺れてとっても撮り辛いから、写真を撮りながら「動いたらぶれるやん!!」って突っ込みながら撮ってました。そして、夕日に染まる桜島。ちょうど桜島と繋がっているほうが大隅半島です。

 私の大好きな祖父母も、大正生まれです。彼らもまた、激動の中を生き抜いてきました。少し失礼な言い方かもしれませんが、彼らは、生きることに貪欲でした。
 私は今の世の中が、決して楽だなんて思いません。そうそれなりに大変なことも多いから。全てをやりつくし、いろんなことに諦めが入っているような、そんな風潮があるように思います。でも、なんだか世の中が豪華なミルフィーユみたい。中は空洞でパリパリだけど、その上には支えきれないほど豪華なものがいっぱい乗ってる感じに、私は思えます。新しいものばかり追って、見た目はとってもすごいんだけれど、ほんとの支えるべきものが追い付いていない。出ていくばかりで、ほとんどの人がそれに目を向けないそんな風に感じるのです。きっと、ほんとは無骨でもギュッと身の詰まったパウンドケーキのような、どの立場の人も、どこに住んでいる人も、皆がしっかりと生きていける、そんな世の中が一番理想的なのかもしれませんね。そう、パイ生地の空洞になった部分には、まだまだやりつくせない程の可能性や面白いことが待っていると、私は思ったのでした。
 ところでこの「永遠の0」。今年冬に映画が公開される予定です。ロケ地として鹿屋が候補に挙がったのですが、現在は自衛隊の基地になっている等々の理由から撮影できず、奄美大島で撮影されたようです。私も映画が公開される前に、本を読んでみたいな、と思ったのでした。今日も、小難しい便りを最後まで読んでくださり、ありがとうございました。



                        ところで、あなたは…。
                            ~ゴン~
by kawagonta_y | 2013-04-26 01:00 | いろいろ便り | Comments(4)
Commented by かよ at 2013-05-03 07:54 x
いのちの上に いまのあたしたちの いのちがあることを 忘れてはいけませんね。。。

私の母の長兄も 戦時中に飛行機で亡くなったと 聞いてます。

いい大学に入り 喜んでいたところ
理系学生だけでなく 文系学生までもが 兵隊にだされ。。。と 私が子供の頃は年に一度は 母が話していました。

祖母の気持を思うと 怪我してでもいいから 帰ってきてほしかったのではないかと。

そんな悲しみを 胸に秘めていた時代を越えた人々は なんと強いことか!

現代の引きこもりや人を攻撃ばかりしている輩に 気付いてほしいですね。
Commented by mifuri at 2013-05-04 00:34 x
こんばんは(^_^)

私ね、「永遠の0」を数年前に読んで、映画化も楽しみにしてるのよ。

ただ、絶対号泣するから映画館じゃ観られないんで正確には映画化の後のDVD化を楽しみにしてるのよ(^_^;)

さだまさしさんの「戦友会」と同じ位、若い人たちにも知ってほしい作品です。

周りに大迷惑な程泣くと思うけど、ゴンちゃん、一緒に映画館に行く!?(笑)
Commented by kawagonta_y at 2013-05-04 01:40
かよさん☆
そうですね、イイことも悪いことも全てあったから、私たちがいるって当たり前のようだけど、奇跡のようなものでもあるんですよね。

私の祖父も軍人さんで、負傷して帰国、そのまま終戦を迎えた人です。その後もとても苦労したけれど、でもとても前向きで、どんな困難なことが起きても真剣に立ち向かっていたんだなと、母から話を聞いて思いました。

私は、引きこもっている方も、攻撃する方もそれぞれに理由はあるのだろうけれど、自分の殻に閉じこもっているだけでは、何も変わらないように思うんです。
 いろんなことを乗り越えた人たちがそうであるように、人は「強くありたい」と思うから強くなれるんだと、思いますヨ(^-^)
Commented by kawagonta_y at 2013-05-04 01:59
mifuriさん☆
こんばんは!

もう読んでたんですね!
私も本屋による度、並んでる文庫本を見ては迷って買わず…。文庫本もいいけれど、ハードカバー派なんです。
でも、なかなか無くて。もう少し探してみます(^^)o

嬉しい!!
けどどうしよう、私も間違いなく号泣しますよ。なんだったらすっぴんで行こうかしら。きっと化粧しても取れちゃうんで(^_^;)

「戦友会」いいですね…。
私もその時代を生きた訳じゃないから、知らないことも多いけれど、せめて「知らない、習ってない、昔話」って片づけないで、知る努力をして欲しいですね。

映画、公開になったら映画館で見るか、DVDを待つか一緒に悩みましょ(^_^;)