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五月だけど、暑いようなそうでもないような…。

ふたりの時間は 
時空を いとも簡単に飛び越える
五月だけど、暑いようなそうでもないような…。_c0185858_15473210.jpg
きみと
いつものように 笑い
他愛のない話をして
小さな変化を 驚きあい
それぞれの時間を 慮る

だけど やっぱり
「久しぶり」には
「またね」が付いていて

きみが去った後の改札口に
微笑みだけを 残し
振り返らずに 立ち去る

ひとりの この胸の空洞は
ふたりの温もりを 知っているから

けれど それもすぐに慣れるだろう
そして いつもの日常に戻っていく。










 鹿児島に移住して5年目に入った私ですが、このGWに、初めて姉が鹿児島にやってきました。事前に送っておいたガイドマップで、食べたいもの、行きたいところを決めておいてくれたので、滞在中の予定はぎっしりでした。

 私は小雨女ですが、姉は大雨女です。大好きな嵐のコンサート(野外ステージ)では、姉が参加した日だけ、ほとんど大雨。そんなふたりですから、雨が降らないわけがない。
 姉ご希望だった霧島神宮へは、桜島に渡り錦江湾を添うように走って、霧島へと向かいました。少し遠出になるので、霧島へは2日目に出かけました。

 五月だけど、暑いようなそうでもないような…。_c0185858_15584055.jpg姉が来た日は、夏日で暑かったのです。ですが、当日は朝から雨。桜島すら見えません。今回のコースを知人に教えて貰った時、「桜島フェリーは連休だから混むかも」と言われていたのに、待つことなく乗船。甲板には雨と風が強すぎてほぼ誰もいませんでした。「海鮮丼が食べたい」という姉の希望から「道の駅たるみず」で海鮮丼を食べ、いざ霧島へ。このとき雨は止み、なかなか快適なドライブに。神宮に着いても雨はほとんど降っておらず、意気揚々と神宮へ参拝に。けれどふたり、やはり何か持ってます。社殿が見え始めてから再びの雨。手水で手を清めてから参拝の列に並ぶと本降りに。おみくじも引いて、早々に退散。温泉卵が美味しいと聞いていた霧島温泉郷へ。するとまた、雨がやむ。そんなこんなで、降ったりやんだりの一日の締めくくりは、鹿児島名物のひとつ黒豚しゃぶしゃぶ「いちにぃさん」で夕食を。
 晴れていたらもっと良かっただろうけれど、乗り物に酔いやすい姉ですから、車内の温度が上がり、具合が悪くなることを考えれば、あいにくの空模様でしたが、気温的にはちょうどよかったのかもしれません。大満足で帰って行った姉。どうやら私、「鹿児島ファン」を増やすことが出来たようです。

 残念なことに私は、いつもだれかと一緒でないとダメだ、というタイプの人間ではありません。ひとりでドライブや旅行もするし、コンサートにも行く。それを特に苦には思いません。だからと言って、寂しさを感じない訳ではないんですけどね。
 「さびしい」と感じるのは、もしかすると自分以外の温もりや居心地を知っているからかもしれません。「ひとり」はとても自由だけれど、何かを分かち合うということはできませんから。もちろん、自分以外の人と暮らせば、習慣も考え方も違いますから、良くも悪くも色んなことがあります。けれど、それら全てをひっくるめて、私は「温もり」だと、思うのです。

 私はずいぶんと長い間、家族に囲まれて生きてきましたから、ひとりの時間をずっと求めていました。もとからの性格もあり、ひとり暮らしで強くホームシックにかかることもありませんでした。けれどふとした瞬間、誰かとともに暮らし、色んなことを分かち合ったりその温もりを思い出しては、何とも言えず心に風穴があいた気持ちになることがあります。不思議ですね、あんなにもひとりを望んでいて、今もそれを満喫しているというのに。心のどこかでは、家族の温もりを懐かしんで求めているのですから。そう思うと、誰かと分かち合いたいと思うことが出来たり、温もりを感じられる家族がいるって、幸せなのかもしれませんネ。
 
 今回、姉と久しぶりに二人だけの時間を過ごし、実家へ帰ったときとはまた違う思いになったのでした。それを言葉に表すのはとても難しいけれど、仕事でも結婚でもなく親元を遠く離れたなんて「親不孝・家族不幸」な私を、こうして大切に想ってくれる家族の温もりを感じて、申し訳なさと幸せと、有難さとたくさんの気持ちでモヤモヤしてしまったのでした。
 だけどごめんね、まだしばらくは、戻りません…。


                   ところで、あなたは…。
                     ~ゴン~
by kawagonta_y | 2015-05-10 16:04 | いろいろ便り | Comments(0)